人名事典

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佐藤勝巳

(さとう・かつみ)
 一九二九年新潟県生れ。高校を中退後、貨物船の船員となり、労働運動を体験。日本朝鮮研究所事務局長などを務めたのち現代コリア研究所所長。

 食糧危機や亡命が相次ぐ北朝鮮情勢について、『諸君!』(96年4月号)で、「長年続いてきた金日成父子独裁体制の崩壊過程。最後の瞬間が訪れている」と分析。「相対立する勢力があり、早く行動を起こした方が勝ちという様相を呈している」とも指摘して、「いつなにが起きてもおかしくない」と予測する。「第18富士山丸問題」で外務省から相談を受け、「富士山丸の二人を釈放しなければ、在日朝鮮人の再入国許可を出さなければよい」とアドバイスし、退けられた経験がある。

 著書に『なぜ急ぐのか日朝交渉』(亜紀書房、91年)、『在日韓国・朝鮮人に問う』(同、91年)、『崩壊する北朝鮮』(ネスコ、91年)。

(データ作成:1997年)