人名事典

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坂本義和

(さかもと・よしかず)
 一九二七年米ロサンゼルス生れ。東京大学法学部卒。同大学助教授、教授を経て明治学院大学教授(国際学部教授)。

 冷戦時代、平和研究の分野では日本を代表した存在。『世界』(59年6月号)に発表した「中立日本の防衛構想」は、日米安保条約破棄などを訴えて一時代を画した。

 その後も平和主義者として発言を続けているが、『世界』(94年7月号)において、国連PKOについては、侵略戦争の否定などを柱とする戦後平和主義の原則があてはまらないと認めたうえで、日本はPKO協力のために自衛隊とは別組織を常設するよう提唱して注目された。

 著書に『地球時代に生きる日本』(岩波書店、91年)、『新版 軍縮の政治学』(岩波書店、88年)、『日本占領の研究』(編著、東京大学出版会、87年)。

(データ作成:1997年)