人名事典

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宮崎 勇

(みやざき・いさむ)
 一九二三年佐賀県生れ。東京大学経済学部卒。経済安定本部に入り、経済企画庁内国調査課長、調整局長、事務次官を歴任。その後、大和総研理事長、村山内閣の経済企画庁長官を務める。

 経済安定本部時代、稲葉秀三、都留重人、大来佐武郎氏らの実学的エコノミストの指導を受けた。六七年から三年間、経済白書を執筆し、「能率と福祉の向上」という表題を掲げ自らの理念を示した。現在も、「(神戸復興の)今後の過程で、市場での私権と公共福祉の調和、公的規制から自己責任制への移行、情報の市場化など厄介な問題が登場してくる。住みよい市場経済・資本主義になるためには、解決すべき課題がまだまだ多い」(『週刊東洋経済』95年2月25日号)と、理想を追求する。

 著書に『世界経済図説』(岩波新書、93年)などがある。

(データ作成:1997年)