人名事典
山本夏彦（やまもと・なつひこ） |
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一九一五年東京都生れ。ユニヴェルシテ・ウヴリエール（フランス）卒。 五○年工作社設立。五五年月刊インテリア専門誌『木工界』（現『室内』）を創刊。仕事のかたわら、新聞・週刊誌にコラムを執筆する。八四年、「軽妙辛辣な文体で世相を風刺し常識の復権に寄与した」との理由で菊池寛賞受賞。『諸君！』に連載中の「笑わぬでもなし」は、九六年十月号でじつに二百八十三回を数える。“大人のコラム”が失われつつある現在、まことに貴重な存在。九四年『私の岩波物語』（後出）は、こんな“啖呵”で始まる。「人は困れば何を売っても許されるが、正義だけは売ってはならない。正義は人を汚すと聖書にある」。安部譲二育ての親。最後の頑固オヤジ・コラムニスト。 著書に、『私の岩波物語』（文藝春秋、９４年）、『無想庵物語』（文春文庫、９３年、読売文学賞受賞）など多数。 |
| （データ作成：1997年） |
