人名事典

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川上哲郎

(かわかみ・てつろう)
 一九二八年東京都生れ。東京商科大学(現・一橋大学)卒。住友電気工業に入り、専務、社長を経て会長。関西経済連合会会長も務める。

 関経連会長として三年目を迎え、「企業は日本最大の納税者だ。だから政治にも堂々とものをいっていく」(『読売関西フォーラム九六』)と発言も活動も意欲的なものになってきた。住専問題については、公的資金導入をやむなしとするものの、「行政は九○年代前半に大きく変るべきだった」と政府を強く批判。行財政改革、規制緩和を政府に強く求める一方、関西経済界のトップとして、関西とAPECの経済的関係強化を図ろうと精力的に活動し、「アジア太平洋地域のなかで関西が自立するため、人・情報・知恵が集積する一大交流圏を形成することが重要」と訴えている。江戸っ子経営者の肩に関西経済の復権が重くのしかかっている。

(データ作成:1997年)