人名事典

>> 検索トップへ

帚木蓬生

(ははきぎ・ほうせい)
 1947年、福岡県生まれ。1969年、東京大学文学部仏文科卒業。同年TBS入社。TV局勤務を経て、九州大学医学部に入学しなおす。1978年、同大学卒業。現在、精神科医、作家。

 1975年、『頭蓋に立つ旗』で九州沖縄芸術祭文学賞を受賞する。1990年、『賞の柩』で日本推理サスペンス大賞佳作を受賞する。1993年、『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞を受賞。1995年、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞を受賞。1997年、『逃亡』で柴田錬三郎賞受賞。その他『白い夏の墓標』『十二年目の映像』『カシスの舞い』『アフリカの蹄』『臓器農場』『総統の防具』『受精』など多数。

 香り高い文体と問題を提起する作品群で、幅広い読者を獲得している。第二次大戦の残した影響を下敷きにした作品群や、『臓器農場』や『受精』など、生命倫理を問い、医療にまつわる問題を扱った医学サスペンスなど、問題作も多い。

(データ作成:1997年)