人名事典

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木越和夫

(きごし・かずお)
箸匠せいわ創業者(現顧問)。

1945年、福井県小浜市の若狭塗製造業者の長男として生まれる。小学校時代には登校拒否もあり、学生時代は決して優秀な成績でなく、いまでいう落ちこぼれであった。地元の高校を卒業後、伝統工芸若狭塗の卸問屋に勤め、営業マンとして全国各地を歩く。27歳で家業を継ぎ、社長となる。オイルショック、不況、共同経営の失敗といった経営危機も、持ち前の明るさとアイデアに富んだ行動力で乗り越える。1980年、長年の夢であった小売業に転身、「箸匠せいわ」を創業、畳一畳の店から始める。徹底したお客様優先主義と社員教育で若狭地方を代表する観光名所の1つとなり、2000年には月刊誌『商業界』で全国繁盛店14店舗の1つとして紹介される。2008年、2009年、2年連続で「プロが選ぶ土産物施設100選」に選ばれる。子どものお箸使いの乱れを憂い、「六角知能ばし」を共同開発、正しい箸使いを広める運動をすすめている。また、学生時代の経験から、障害者の雇用、福祉活動にも熱心に取り組んでいる。会社経営を続けながらの講演は、「楽しくすぐ役に立つ木越マジック」ともいわれ、年200回近い。2002年、㈲商売繁盛応援団を設立、団長を務める。店舗診断、売れる店づくりのコンサルタントとして実績を上げている。

著書に『臆病者の経営学』(PHP研究所)がある。

(データ作成:2010年)