人名事典

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本間正明

(ほんま・まさあき)
 一九四四年旧樺太生れ。大阪大学経済学部卒。現在、同大教授。専攻、公共経済学。

 日本財政の公的資金を、いかに市場メカニズムに組み入れるかを追求する立場から、政府の政策に批判をつづけている。「政策構想フォーラム」のメンバーで、売上税導入の際には、「年収五百万円台までのサラリーマンは増税になる」とのシミュレーションを発表して話題になる。現在、問題となっている財投(財政投融資)についても、野村総合研究所政策研究センター富田俊基氏などの「財投金利が市場金利と連動したことで基本問題は片付いた」とする見解に激しく反発。むしろ現在の財投の問題は「市場の失敗ではなく、政治の失敗」であると指摘して、根本的な問題解決を主張している。激しい論戦をものともしない論客。

 著書に『租税の経済理論』(創文社、82年)、『フィランソロピーの社会経済学』(東洋経済新報社、93年)がある。

(データ作成:1997年)