人名事典

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朴 泰赫

(パク・テヒョク)
 一九二八年韓国京畿道生れ。ソウル大学中退。新聞記者を経て、評論活動に入る。朴泰赫はペンネームか。

 「韓国人による韓国批判」として『醜い韓国人』(93年)は日本でベストセラーになった。韓国側は、同書に解説を寄せた評論家の加瀬英明氏を真の著者と名指しし、内容は捏造されたものとして非難するなど、著者をめぐって日韓の論争に発展した。

 日本の植民地支配は、近代化などの面で韓国にプラスになったと述べ、日本統治時代の記憶が薄れるにしたがって、韓国における反日感情が強まっていると事態の深刻さを指摘。日本の協力なしに韓国の発展はないとする立場から、日韓関係が「邪悪な加害者対善良な被害者」という不毛な図式から抜け出すことを訴えた。

 著書『醜い韓国人歴史検証編‐これは本当のことではないのか』(光文社、95年)、『醜い韓国人-われわれは「日帝支配」を叫びすぎる』(同、93年)。

(データ作成:1997年)