人名事典

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桐野夏生

(きりの・なつお)
 1951年、金沢生まれ。東京育ち。作家。成蹊大学法学部卒業後、会社員を経て別名義でロマンス小説、ジュニア小説、マンガ原作を手がける。

 1993年、『顔に降りかかる雨』(講談社)で江戸川乱歩賞受賞。今まで日本になかった新たな女性ハードボイルドを描いたとされ、注目を集める。1998年、これまで描いてきたハードボイルドとはまた違う作風の『OUT』(講談社)が「このミステリーがすごい!」で国内第一位になる。新しいクライム・ノヴェルとして注目を集めた同作は日本推理作家協会賞も受賞し、一気に知名度を高めた。

 他著に『天使に見捨てられた夜』(講談社)、『ファイアボール・ブルース 逃亡』(集英社)、短編集『ジオラマ』(新潮社)など。感覚的なものをうまく表現し、ストーリーテラーとしての実力を伸ばし続けている女性ミステリ作家である。趣味は乗馬。

(データ作成:1999年)