人名事典

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武村正義

(たけむら・まさよし)
 一九三四年滋賀県生れ。東京大学教育学部、同大学経済学部卒。自治省に入省。八日市市長、滋賀県知事を務め、八六年衆議院議員に。細川内閣では官房長官、村山内閣では蔵相を務めた。

  『小さくともキラリと光る国』(光文社、94年)が、日本のあるべき姿だという。八日市市長時代には「自転車都市」を宣言し、工場敷地の二割を緑地化することを提案。四十歳という全国最年少で当選した滋賀県知事時代には、「琵琶湖条例」で合成洗剤の使用を禁止し、水質保全につとめた。衆議院議員となって自民党に所属、九三年には新党さきがけを結成して代表に就任した。村山内閣の蔵相時代、行政改革を標榜しながら結局果せず、逆に史上最悪の赤字予算を組んで世の顰蹙をかう。九六年八月、さきがけ代表を辞任。現状において「キラリ」とする行動が期待されるところだ。

(データ作成:1997年)