人名事典

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河瀬直美

(かわせ・なおみ)
 1969年5月30日、奈良県生まれ。高校時代にはバスケットボール選手として国体に出場。89年大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校大阪)映画科卒業。

 在学中は高嶺剛監督に師事。93年、生き別れになった父を捜す過程を8mmで撮った『につつまれて』がイメージフォーラム・フェスティバル1993で奨励賞受賞。同年、中篇劇映画『白い月』がぴあフィルムフェスティバル93の招待作品に選ばれる。95年、育ての親である祖母との関係を綴った8ミリ『かたつもり』で山形国際ドキュメンタリー映画祭95にて奨励賞、『につつまれて』が国際批評家連盟特別賞を受賞。96年、是枝裕和監督との8mm往復書簡『現しよ』制作。97年、『杣人物語』制作。

 96年製作『萌の朱雀』で、97年第50回カンヌ国際映画祭にてカメラドール(新人監督賞)を日本人初であり史上最年少で受賞した注目の若手女流監督。全国各地で自作を含めた自主製作映画の上映、ワークショップを開催する一方、自ら生まれ育った奈良に徹底的にこだわって映画製作を行っている。

(データ作成:1997年)