人名事典

>> 検索トップへ

立花 隆

(たちばな・たかし)
 一九四○年、長崎県生れ。東京大学文学部卒。文藝春秋を経てノンフィクション作家。

 田中金脈から新左翼、共産党、政治、マスメディア、科学、宇宙、臨死体験……すべてを論理的に縦横無尽に論じる現代のエピキュリアン。かつて本多勝一氏と論争、「立場をもたない知性は腐敗する」という本多の批判に、「僕は面白いものしか取材しない」と反論。いまの関心はインターネット探検。

 『Views』(96年8月号)で「映画サイト探訪で『ET』『ゴジラ』を丸裸にする」と知的遊びに夢中。脳死判定については鋭い体系的批判を繰り返している。判定の人選、時間などヒアリングの不備を挙げ、脳血流停止の確認が必要だと説く。質、量ともにその充実した仕事ぶりは驚くばかり。

 著書に『宇宙からの帰還』(中央公論社、83年)、『脳死』(中央公論社、86年)ほか。

(データ作成:1997年)