人名事典

>> 検索トップへ

筏 義人

(いかだ・よしと)
 1935年、兵庫県生まれ。京都大学再生医科学研究所教授。1958年、京都大学工学部線維化学科卒業。1963年、同大学院修了。1963年、京都大学助手。1967年、同大学工学部助教授。1981年、京都大学医用高分子研究センター、材料合成部門教授。1988年、京都大学医用高分子研究センター長。その後同組織は90年に生体医療工学研究センター、98年に再生医科学研究所へ改組。92年までセンター長を務めた後、京都大学再生医科学研究所教授。

 高分子反応、高分子界面化学、医用高分子、人工臓器、ドラッグデリバリーシステムなどを専門とする。人工血管、人工臓器の研究開発に取り組む。1986年、体内に分解吸収される手術用縫合糸を国産で初めて開発。近年は臓器を細胞培養によって再生する「再生医学」を提唱し、研究を推進している。著書に『生体材料学』(産業図書)、『再生医学─失った体はとりもどせるか』(ひつじ書房)ほか。

(データ作成:1997年)