人名事典

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筒井康隆

(つつい・やすたか)
1934年、大阪市に生まれる。同志社大学文学部を卒業。自らが主宰するSF同人誌「NULL」に発表した「お助け」が江戸川乱歩に認められ、作家活動をはじめる。『虚人たち』で泉鏡花文学賞、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、『朝のガスパール』で日本SF大賞、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。フランス政府よりシュバリエ章を受章。2002年、紫綬褒章を受章。また、1993年には、高校の教科書に採用された「無人警察」が差別を助長するとの抗議を受けたのをきっかけに断筆宣言。表現の自由をめぐって身を挺して闘う。1996年、断筆を解除。

著書には『筒井康隆全集』(第1期24巻)『虚航船団』(以上、新潮社)『文学部唯野教授』『愛のひだりがわ』(以上、岩波書店)などがある。

(データ作成:2003年)