人名事典

>> 検索トップへ

藤沢 周

(ふじさわ・しゅう)
 1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。書評紙『図書新聞』の編集を経て、1993年、『ゾーンを左に曲がれ』(後に『死亡遊技』と改題、河出書房新社より刊行)が『文藝』冬号に掲載され、作家デビュー。

 1995年、『外回り』が第113回芥川賞候補になる。その後も、1997年には『サイゴン・ピックアップ』(河出書房新社)が第117回、『砂と光』が第118回候補になる。また『死亡遊技』(河出書房新社)、『SATORIサトーリ』(河出書房新社)、『ソロ』(講談社)、『サイゴン・ピックアップ』がそれぞれ野間文芸新人賞候補になるなど、注目され続ける。1998年、『ブエノスアイレス午前零時』(河出書房新社)で第119回芥川賞を受賞する。

 乾いた文体と独特の知覚で、世界を描くことのできる作家として注目されている。その他の著書に『刺青』(河出書房新社)、『境界』(講談社)、『スミス海感傷』(集英社)、『カナル高浜』(集英社)ほかがある。

(データ作成:1997年)