人名事典

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S・W・ホーキング

 一九四二年英オックスフォード生れ。オックスフォード大学卒、ケンブリッジ大学卒。英王立協会会員。ケンブリッジ大学教授。

 筋萎縮症による、車椅子の天才。ワープロと音声シンセサイザーの合成音で会話。その紡ぎ出す新しい宇宙論は、アインシュタインがニュートン物理学を超えて以来の画期的宇宙創成論といわれる。これまで神の一撃とされ、物理学でうまく説明のつかなかった宇宙の出発点について、特異点のない無境界で始まる宇宙創成論を展開した。

 ガリレオが死んでちょうど三百年目の同じ日に生れたホーキング。パブリックスクール時代も成績は「中の下」、オックスフォード大時代もほとんど勉強しなかったといわれるが、現在は難病にもかかわらず驚くほど精力的に研究活動を続けている。

 著書に『ホーキング、宇宙を語る』(早川書房、89年)。

(データ作成:1997年)