人名事典

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さいとう・たかお

1936年生まれ、大阪府出身。1955年『空気男爵』(大阪・日の丸文庫刊)でデビュー。翌年創刊された『影』『街』など貸本向け漫画誌の中心的な存在として、大阪で精力的な活動を続ける。1963年『台風五郎』の大ヒットで不動の人気を獲得。その後、活動拠点を大阪から東京に移し「さいとう・プロダクション」を設立する。作品制作過程における分業化をはかり、脚本家が在籍する脚本部門を設けるなど、プロダクション形態の劇画制作システムを構築。自他共に認める劇画の第一人者である。1976年に第21回小学館漫画賞、2002年に第31回日本漫画家協会賞・大賞を受賞した。

代表作『ゴルゴ13』は、現在も描き下ろしが続く記録的な長期連載作品。他の主な作品に、『鬼平犯科帳』『影狩り』『無用ノ助』『サバイバル』『雲盗り暫平』などがある。

2003年に紫綬褒章受章。社団法人日本漫画家協会理事。

(データ作成:2007年)