人名事典

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ジョージ・フリードマン

 一九四九年ハンガリー・ブダペスト生れ。ニューヨーク市立大学卒。コーネル大学で博士号取得。現職は政治学教授。ヘリテージ財団研究員。

 日本が米国に提供してきた戦略的な見返りがポスト冷戦でまったく重要性を失い、さらに米国が日本の「経済侵略」に我慢しきれなくなったとき、「日米戦争がありうる」との仮説を提示した。当時日本の外交論壇は「荒唐無稽」「机上の論理」と躍起になってこの「問題作」を攻撃、米国よりも日本で大反響を呼び、米国ではむしろそのことに脅威を感じたという。しかしながら氏の論点は、アジアにおいて米軍とくに海軍の戦力を維持するかぎり、米国が日本に負ける気遣いは露ほどもないということであり、むしろ日本など放っておけとの結論にほかならなかったのだが。

 邦訳書『「第二次太平洋戦争」は不可避だ』(共著、徳間書店、91年)。

(データ作成:1997年)