人名事典

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ビートたけし

 一九四八年東京都生れ。明治大学工学部中退。漫才コンビ「ツービート」の一人として登場。現在、エッセイ、小説、映画と幅広い分野で活躍。

 『新潮45』を中心に、現代日本に蔓延するヒューマニズム、平和主義、あるいは奇麗事を冷笑し、からかい、挑発する。八六年に『フライデー』(講談社)乱入事件を起し、九三年にはスクーター事故で大怪我をするなど、突発的な事件でもファンを驚かす。

 「幸せへのどんな手がかりをも与えられていないような人間を、昔は知識人とよんでいた。……この古い意味において、ビートたけしはまぎれもなき知識人なのである」(西部邁)という評もある。今後もトーンダウンせずに挑発しつづけてほしいと切に願うファンは多い。

 著書に『やっぱり私は嫌われる』(新潮文庫、93年)、『落選確実選挙演説』(新潮社、94年)がある。

(データ作成:1997年)