人名事典

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千 玄室

(せん・げんしつ)
大正12年(1923年)、京都府生まれ。同志社大学卒業後、ハワイ大学修学、韓国・中央大學校大学院博士課程修了。昭和24年(1949年)、大徳寺管長後藤瑞巌老師のもとで修行得度、斎号「鵬雲斎」、安名「玄秀宗興」を受け若宗匠となる。昭和39年(1964年)10月、裏千家第15代家元となり「今日庵」庵主として宗室を襲名。平成14年(2002年)12月、嫡男千宗之に家元を譲座し、汎叟千玄室大宗匠(哲学博士、文学博士)。「一?からピースフルネスを」の理念を提唱し、道・学・実をもって世界60数カ国を300回以上歴訪し、茶道文化の浸透・発展と世界平和の実現に向けた活動を展開している。裏千家の海外拠点は34カ国・地域107カ所となり、昭和45年(1970年)に設立の茶道留学制度により42カ国から約400名の修道生を受け入れている。中でも平成12年(2000年)及び平成22年(2010年)には国連事務総長、各国の国連代表らが出席のもと、国連総会において、平成19年(2007年)及び平成25年(2013年)には米国上下両院議会において、また平成23年(2011年)には太平洋戦争発端の地、ハワイ真珠湾のアリゾナ・メモリアルにおいて、平成24年(2012年)にはユネスコ本部において、平和祈念献茶式を厳修した。現在、一般社団法人茶道裏千家淡交会会長、ユネスコ親善大使(平成24年)、日本・国連親善大使(平成17年〈2005年〉、外務省)、公益財団法人日本国際連合協会会長、公益財団法人ロータリー日本財団理事長、公益財団法人日本オリンピック委員会名誉委員、公益財団法人京都市国際交流協会理事長、京都市生涯学習総合センター所長、公益社団法人日本馬術連盟会長、さらに、平安女学院名誉学院長、大阪大学大学院客員教授、中国芸術研究院芸術顧問、中国・天津商業大学裏千家茶道短期大学学長、同・南開大学顧問教授、同・浙江大学名誉教授、ハワイ大学教授等、100以上の公職、役職を持つ。平成3年(1991年)、外国人として初の論文審査による哲学博士号を南開大学より授与され、平成20年(2008年)、韓国・中央大學校より文学博士号を授与される。また世界の大学で日本文化・茶道の講座を多数開設し、内外の多くの大学より名誉学位及び博士号を受けている。京都市、小松市、ホノルル市、ボストン市等名誉市民。紫綬褒章、藍綬褒章及び文化功労者国家顕彰、勲二等旭日重光章、文化勲章を受章。海外でも、レジオン・ドヌール勲章オフィシエ(フランス)、独立勲章第一級(UAE)、大功労十字章(ドイツ)、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団最高位大十字騎士(カヴァリエ)勲章、文化交流貢献賞(中国)、国際ロータリー栄誉賞他、各国より多数受章。
(データ作成:2015年)