人名事典

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宮本 輝

(みやもと・てる)
 1947年3月6日生まれ。兵庫県神戸市灘区出身。一人っ子として父母に溺愛される一方、父の仕事の都合で引っ越しの多い幼少期を過ごしたという。1970年、追手門学院大学文学部卒業。大学卒業後、いったんはサンケイ広告社にコピーライターとして就職するも病のために退職。

 1975年から小説家としてやっていくことを決意、1977年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞。同年、『蛍川』で第78回芥川賞を受賞。その後肺結核にかかり、入院生活を送る。このような経験から人間の宿命を見つめる作風が生まれたと言われる。1987年、『優駿』(新潮社)で第21回吉川英治文学賞受賞。

 その他の著作に『青が散る』(文藝春秋)、『海岸列車』(毎日新聞社)、『ここに地終わり海始まる』(講談社)、『人間の幸福』(幻冬舎)、『宮本輝全集』(新潮社)など多数がある。

(データ作成:1997年)