人名事典

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小此木政夫

(おこのぎ・まさお)
 一九四五年群馬県生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。韓国延世大学大学院留学。慶應義塾大学講師、助教授を経て現職。

 早くから北朝鮮の崩壊を予測し、日本の朝鮮半島政策について「北朝鮮の主張を部分的に許容しつつ、新しい国際システムに包含する」ことを提唱(『外交フォーラム』95年11月号)、インフラ整備などへの支援が日本の役割だと論じる。他方、北朝鮮の生き残りのシナリオは、「アメリカによって朝鮮半島の平和を保障し、日本によって経済再建をはかる」ことであると分析(『Voice』95年6月号)。「小国の国内政治が大国の運命を左右することもあるのが、国際政治の醍醐味」だともいうから、読者を安心させない。

 著書『日本と北朝鮮 これからの五年』(PHP研究所、91年)、『冷戦期の国際政治』(慶應義塾大学出版会、87年)、『朝鮮戦争』(中央公論社、86年)。

(データ作成:1997年)