人名事典

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田中秀征

(たなか・しゅうせい)
 一九四○年長野県生れ。東京大学文学部卒。北海道大学法学部卒。代議士秘書を経て、衆議院(長野一区)当選三回。自民党を離党し、新党さきがけに参加。代表代行などを歴任。現在は副代表として、党の知恵袋的存在。

 自民党時代は宮澤首相のブレーンをつとめ、護憲派の系譜を引き継ぐ。細川首相時代は首相特別補佐として、首相の国連総会の演説の草稿づくりを担当、国連安保理常任理事国入りに慎重論をとり、外務省と対立した。

 『世界』(96年1、2月号)では「核抑止力への依存から脱却」し、「核廃絶を切り拓く」ことなどを提唱。自衛のための核を認めてはならないとして、「核抜き日米安保体制」への移行を主張した。このスローガン、ほんとにそれほど「集票力」はあるの?

 著書『時代を視る』(ダイヤモンド社、95年)、『さきがけの志』(共著、東洋経済新報社、95年)、『田中秀征の論跡』(近代文藝社、95年)。

(データ作成:1997年)