人名事典

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石川真澄

(いしかわ・ますみ)
 一九三三年東京都生れ。九州工業大学機械工学科卒業後、朝日新聞社に入社。政治部、『朝日ジャーナル』、調査研究室などを経て、現在新潟国際情報大学教授。

 最近は、小選挙区比例代表並立制を繰り返し批判。選挙制度改革がもちあがったとき、小選挙区制が民意を反映しないとして反対し、比例代表制を主張。現在も、並立制の弊害を鋭く指摘する。日本の政治史・政治思想史に造詣が深く、新聞社にありながらジャーナリスティックな議論に終始しない点に、石川氏の独自性がある。最近は、A・トックビルの『アメリカの民主政治』などを引用しつつ、民主主義の欠陥を指摘。現状に対して懐疑的な論調も見られる。テレビなどで難しい政治概念を、わかりやすく語れる数少ないジャーナリストの一人。

 著書に『小選挙区制と政治改革』(岩波ブックレット、93年)がある。

(データ作成:1997年)