こころ相談室

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退職するべきか
 仕事について悩んでいます。私は男の人ばかりの部の会社に転職して2年になります。最初は、逆に気が楽かな、と思っていましたが、会社には気の置ける相談相手もおらず、ストレスを感じています。感情の起伏が激しい上司は怒鳴ることもしょっちゅう。私が怒られているわけではなくても、部の雰囲気は悪くなり、私も嘔吐感まで感じてしまうほど嫌なのです。怒りに触れないように仕事をしている感じです。そのような細かい人間関係のストレスの積み重ねと、やはりアフターファイブはスポーツクラブや、病院に行ったり(現状腰を痛めいますが、なかなか行けないのですが)と自分の時間が持てる仕事が自分に合っていると再認識し、派遣社員としての転職を考えています。

 しかし、両親や恋人に相談したところ、「嫌な人はどこにでもいる。どこに行っても同じだ。」というようなことを言われてしまいました。また、ここ2、3週間、上司も怒鳴ったりしていないので、これは単に私の甘えなのかと悩み、会社側に退職の意志を伝えることを思いとどまっています。でも、たぶんまた上司は怒鳴るでしょうし、今を逃すとふたりでやっている仕事が私一人の担当になるので、引き継ぎ等の問題で辞めづらい状況になってしまいます。周りがどう言おうと辞めるという限界まで、がんばったほうが良いのでしょうか?よろしくお願いします。
(26歳、女性、 DTPデザイナー)

回 答
 あなたは大変に周囲に気を遣う方とお見受けしました。
 職場の雰囲気を壊すこととか、そういうことがとても嫌なのでしょうね。ですから、自分が怒られているわけでもないのに、あたかも自分のことのように感じてしまうのでしょう。そもそもストレスを感じやすいところがあるのかもしれません。

 そういう傾向をよく知っているからこそ、ご両親や恋人も「嫌な人はどこにでもいる。どこに行っても同じだ」と厳しいことを言うのかもしれませんね。

 ただし、この言葉はかなり真実です。確かにそうです。しかし、あなたの場合それよりも大きな問題は、気軽に相談できる人がいないという点でしょう。どこにでも嫌なことはあり、嫌な人がいるものですが、そんな嫌なことを和らげたり、少しでもストレスをなくすためには、職場内に自分にとっての”良い人”がいる必要があります。ですから、今の会社にこのままいるとすれば、そういう人物を見つけることが何よりのポイントになるでしょう。

 マイナスの部分を減らそうとばかり考えると、それが減らない限り、自体に絶望しなければなりません。そうではなくて、マイナスはマイナス面として変わらないものとして、プラスの部分を増やせばいいんです。このような考え方は、今後他の会社に行くとしても必要なことですね。

 男性ばかりの職場だからやりにくいという面もあるようですが、実際にはそんなことはないはずですよ。同じような感覚であなたの悩みをわかるとは限りませんが、あなたの気持ちがまるでわからないということはないでしょう。職場や人(部長)への不満や不平を言うにはむしろ男性のほうが安心できるところもあるはずです。

 がまんして限界まで頑張るというのは、ちょっと消極的。周囲の話しやすい人を選んで、今のあなたのストレスやつらさをわかってもらう、あるいは相談するということをやってみてください。そうして、まるで相談に乗ってくれなかったとか、全然わかってもらえなかったということならば、そういう会社は辞めたほうがいいということです。

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