こころ相談室
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お互いを見つめなおす |
私には付き合って6年、同棲2年で結婚し2年目の23歳です。
先日、夫に会社関係でお付き合いをしている女性がいることが判りました。 問い詰めて聞くと、「自分も彼女のことは好きだけれど、一ヶ月で別れるつもりだった。私ともう一度やり直す」と言いました。そして、私の目の前で彼女に電話をして、「俺が守りたいのは家族だから」とはっきり彼女に伝え、終わったと思っていました。 しかし、すべてが終わったわけではありませんでした。先日、主人の実家へ帰省した折、主人の携帯を使用したとき、彼女の名前を変えて電話やメールをしていたことに気づいてしまいました。 そして、「なぜ続いているの?」と聞いたところ、「忘れられなくて・・・」「彼女の気持ちが落ち着くと思って」とか「お前への気持ちは、本当は何もなくて、ただ弱くなったお前を同情していた。だから、もう愛していない」と言われました。主人は彼女に恋をしていると意っています。何回か二人で話してもらちがあかず、主人の両親と話し合いました。しかし、主人の両親は主人を信頼していたのでショックで何も言ってくれませんでした。 今、また自宅に戻り二人で話し合い「もう一度、お互いを見つめなおす」ということでまとまりました。 「じゃぁ、彼女とはきっぱり本当に別れて」と言うと、それは難しいと言うのです。「それでなきゃ、結局私たちは今辛い時期に入るのに、楽なほうに気持ちがいって、私の方を見られないじゃない」といったら、「判った」と言ってくれました。 しかし、毎日「愛されていない」という現実が辛く感じます。 少しでも気を落ち着かせるため、ショッピングに出掛けたりしていますが、やっぱり気が紛れません。この先、主人は私のことをちゃんと見てくれるのか、すごく怖いです。明らかに私たちの今の考え方の違っているようです。主人は「別れを前提に見つめなおす」と考え、私は「もう一度やり直す」を考えいているような気がします。 精神的にも肉体的にも辛く、自分の親は「別れろ」としか言ってくれません。できればまた二人でやっていけるよう、よきアドバイスをお願いします。 (23歳、女性、 会社員) |
回 答 |
「もう一度お互いを見つめなおす」という結論こそがあいまいな決着だったと思います。「もう一度やり直す」ではなかったわけですから、ご主人としては彼女と別れるところまでは決心がいかないのも当然かもしれません。
あらましを客観的に見ると、現状であなたの願い通りになるのはなかなか難しいようです。あなたのご両親が「別れろ」というのも、これはもう無理だろうと判断しているからでしょう。でも、もちろんまだ完全に終わったわけではありません。 ところで、彼女のほうにあってあなたにはないものは何ですか?あるいはご主人があなたに、あるいは妻に求めているものは何でしょうか?「もう一度やり直す」可能性を探ることは、それが何であるのかを考えることと強く結びついているように思います。 優しさとか明るさとか、気軽さとか楽しさとか、夫が妻に求めるものもいろいろとあると思いますが、文面を見て私がひょっとしたらと感じたのは”強さ”のようなものでした。ご主人の言に「弱くなったお前に同情していた」とありますが、ひょっとしたらご主人はあなたの”弱さ”みたいなものがとても嫌なのかもしれないなあと感じました。 その前には「俺が守りたいのは家族だから」とも言っています。これは一見立派な言葉ですが、「守りたい」と言う以外にも「大事にしているのは」「愛しているのは」という表現もありえるはずです。しかし、ここで「守りたい」を使っている(選んでいる)ことに何か意味があるようにも感じます。そして「弱くなったお前」「同情」というような表現をつなぎ合わせると、ご主人はいつもあなたを保護しているような立場や役割にあったのではないか、そしてそういう自分にもう疲れてしまったのではないかとも想像しました。 それから、あなた自身の表現でも「私のことをちゃんと見てくれるのかすごく怖い」というのがありますね。ここにもあなたの受け身的な態度があらわれているようにも感じます。「お互いを見つめ直す」というのだったら、あなたのほうもご主人を見つめるという姿勢が欲しいところです。 男というのは自分を元気にしてくれたり、奮い立たせてくれたり、総じて自分を癒してくれる女性を求めるものではあると思います。もし自分のエネルギーがいつも吸い取られてばかりのような相手だと不満も募ってくることでしょう。以上のことは、表現にこだわってのもので、こじつけ的なものかもしれませんが、参考になれば幸いです。 |
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