私は現在紹介派遣社員として働いています。派遣社員として一定期間就業したのちに正社員になれるという条件で現在の勤務先に就業したのですが、同じ部内の女性に社内いじめと取れる態度を取られています。

　就業日の一日は、朝からの無視に始まり仕事のミスの濡れ衣（その他もろもろの学生のようないじめ）や、同じ業務についての説明が毎回違い業務事態にも支障をきたしています。また、同じ部内の人達はその事を知っているのですが、いじめられている時には見てみぬふりをしています。

　面接の時点で就業先の上司からは、「同じ部内に癖のある女性がいて、今まで４人辞めています」という説明は聞いていたのですが、これほどまでにキツイとは考えてもいませんでした。また、同じ部内のスタッフも最初から知っているのに彼女に対して何も注意がされない状況です。私は、派遣社員としての就業期間が長いので、就業先が替わる度に、自分と合わないタイプの人間と接する事は度々ありましたが、いじめだと感じた事は今までありませんでした。この状況のなかで、一定期間の就業の後正社員になる事に対しても違和感を感じています。

　また、今まで彼女のことが原因で何人も職場を離れているのに、何の対策もされていない会社の態度に対して、また、いじめの対象が辞めたらまた次を探すという姿勢に対して疑問を感じています。今自分を支えているのは、負けたくないという気持ちだけです。仕事のキツさや、業務に対してのシゴキ事態はいじめでは無いと私は思っていますが、彼女が私に取る態度は、完全にいじめ以外の何物でもないのです。

　就業初日からの１〜２週間は比較的仲良くやっていたつもりですが、突然の変貌に驚いています。解決策は自分から抵抗するなどの行動を起こすべきだとは思うのですが・・・。毎日とても辛いです。
（28歳、女性、派遣社員）

　やっぱりこういう人はどこにでもいるんですね。

　結論的にいうと、これは辞めたほうがいいのではないかと思いました。もしこのまま正社員になったとしても、そのような社員を野放しにしているような会社の体質そのものにはたしてあなたが耐えられるのだろうかと心配になります。これは精神的にもろいとか、そういうことではまったくなくて、むしろまるで逆です。

　こういう理不尽な人のもとで、それでも「仕事のキツさや、業務に対してのシゴキ自体はいじめではない」と言うあなたの態度はフェアそのもの、ひじょうに立派であると思います。普通は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の喩えで、なかなかこうはいきません。しかし、だからこそ、あなたのような人にはふさわしくない会社なのではないかと感じたわけです。

　あなたは解決策として、「自分から抵抗するなどの行動を起こすべき」と言いますが、これは大いにけっこう。しかし、そのときにはかなりの覚悟が必要でしょうね。それは徒労に終わる覚悟です。

　おそらくこれまでの前任者たちも同じような思いをし、同じような考えを抱いてきたでしょう。その結果辞めることが最善だとなったのだと思います。それはたぶん、そこまでして自分を賭けるだけの価値がその会社にあるのか、その仕事にあるのか、そしてその女性社員にあるのかと考えるからでしょう。

　たとえば、正しいことが許されないからといって、自分の生活時間をものすごく削ってまでも訴訟に踏み切る人はあまりいません。それは勝利を勝ち取るよりも、そのことによって消耗することを避けたいからです。「負けたくない」という気持ちは仕事をする上でとても大事ですが、そもそもあなたが戦うほどの価値が相手にあるのかどうか考えてみてもいいかもしれませんね。

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