こころ相談室

こころ相談室


※現在ご相談は受け付けておりません




マンション内での強烈なイジメ
 この年になってこんな試練が待っているとは思いませんでした。よろしくお願いいたします。

 海外駐在をおえ、2年前にもといた住まいにもどりました。こちらは浦島太郎状態でみんなと仲良く・・と心がけていました。はじめの一年はマンション内で強い影響力をもつ二人のお母さんがたにとても気に入られよくしてもらったのですが、毎回人の悪口で大笑いすることについていけないと感じながらも、じぶんが地元の人間ではないので、いろいろ教えてもらえる事もあり母子ともどもでお付き合いさせてもらっていました。

 ところが去年現在小4の娘が学校でいじめにあい、家で荒れるようになり小2の弟も不安定になりかけたので、まずは家庭を一番に足元を固めなくてはと必死になりました。お付き合いの方もちょうど潮時だという気持ちもあり、距離をもつ努力をしました。あくまで紳士的にです。常識の範囲です。しかし、逆に強烈なイジメに私があいました。まるで小学生だなぁ・・思ったほどです。主人も向こうから縁を切ってくれてかえってよかったじゃないかという感じだったのですが、やはり同世代の子どものいる他の家庭も巻き込んで、私どもの子どもたちとは遊ばないように、と親ぐるみで無視されるようになり、流石のわたしもテレビドラマのような事が現実になったことに苦しい思いをしております。
 
 私はPTAの役員が縁で新しく知り合った方々になんとか支えられていますし、気分はよくありませんが、ある程度割り切れます。しかし、不登校になりかかって家で荒れてた様子に尾ひれをつけてうちの子どもたちに危険な子というレッテルを貼って仲間はずれにしたことに対して、私はどうやってこどもたちの心をささえ、守っていってやったらよいのでしょうか。

 転勤を真に願いながら、やはり子どもたちが本当に自信をつけるまで転校・引越しなどで逃げずにがんばるのが筋だろうかと悩む毎日です。
(44歳・女性・主婦)

回 答
 これは深刻ですね。

 まずはしかし、あなた自身が「新しく知りあった方々になんとか支えられています」というのがかなりの救いですね。お母さんが元気でないと子どもだって元気になれません。お母さんが気をしっかりと持たないとね。

 その上で考えると、マンションの住人からのイジメは、いわば”二次災害”と受けとめる必要もあるかもしれません。そりゃあ、そんな常識外れの連中には私もヘドがでるほどです。しかし、そもそも、マンションのこととは別に、学校でのことから子どもが荒れていたわけですから、そのへんを感情的になってごっちゃにしないほうがいいと思いました。 もしあなたに他住民への敵意があるとすれば、それを子どもに感染させることはよくないと思います。それが「子どもを守る」ことにもっともつながるような気がします。マンションの悪鬼から子どもを守るのではなくて、自分の中の悪鬼から守ることのほうが大切なことではないでしょうか。

 もしお互いいがみ合って、その結果マンションの同じ年くらいの子ども同士がすれ違っても見向きもしないとなれば、これは異様な光景ですよね。でも自分の子どもにはそういう真似をさせたくないと思いませんか。相手がどうあれ、こちらは当たり前の常識を通すことができるかどうか、それが試されるのではないでしょうか。

 親の対立を子どもの世界に持ち込むことがいかに愚かなことであるか、それはあなたがよくわかっていることだと思います。だったら、困難で苦しい事態であっても、気を取り直してシンプルに捉える必要があると思うのです。

 詳しい事情までよくわからないので不快に思うようでしたら申し訳ないですが、私は心を鬼にしてこう考えました。

BACK