[ 天然痘と戦った緒方洪庵の生涯を描く歴史小説。 ]
西鵬東鷲-洪庵と泰然
内容のサマリー
時は文政8年(1825)、人々の行き交う大坂の地で、ひとりの青年が佇んでいた。男の名は田上惟彰、のちに緒方洪庵と呼ばれる人物である。生まれは決して裕福な家ではなかったが、惟彰は蘭学者・中天游に声をかけられ弟子となり、医師になるべく勉学に励む。そして江戸の地にて、最大のライバルとなる佐藤泰然に出会うのだった……。洪庵と泰然――対照的な性格の二人が、日本の医学の発展のため、奔走する! タイトル画像:弘化改正大坂細見図(大阪市立図書館蔵)
著者:海堂 尊
1961年、千葉県生まれ。医師、作家。2006年、『チーム・バチスタの栄光』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。2008年、『死因不明社会』で科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に、『ブラックペアン1988』『ジーン・ワルツ』『極北クレイマー』『医学のたまご』『奏鳴曲 北里と鷗外』などがある。