貧乏クジ世代
発売日
2005年12月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-64684-8

貧乏クジ世代
この時代に生まれて損をした!?

著者 香山リカ著 《精神科医》
主な著作 『いまどきの「常識」』『若者の法則』(以上岩波新書)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 「私だけが損をした、ついてない」と感じている現代人、とくに「団塊ジュニア」と呼ばれている若者世代の自己不全感を時代論的に分析。



 その数、なんと1900万人! 「第2次ベビーブーマー」「団塊ジュニア」と称される一群を含む70年代生まれ、いま20代後半から30代前半の彼らは、ひそかに「貧乏クジ世代」とも揶揄される。

 物心ついたらバブル景気でお祭り騒ぎ。「私も頑張れば幸せになれる」と熾烈な受験戦争を勝ち抜いてきたが、世は平成不況で就職氷河期。

 内向き、悲観的、無気力……“自分探し”にこだわりながら、ありのままの自分を好きになれない。「下流社会」「希望格差社会」を不安に生きる彼らを待つのは、「幸運格差社会」なのか?

 [貧乏クジ世代の特徴]「これまでよかったから、もういいことはない」/恋人、夫婦間で深い対話ができない/マニュアル本や自己啓発系の本を読みたがる/不運の原因を「血液型」や「前世」に求めたがる/「勝てばまぐれ、負ければ自分のせい」/頑張っているとき以外は不安でしょうがない/「こうしてもらいたい」と言葉で説明できない…