刃の如く
発売日
2011年12月22日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67758-3

刃の如く

著者 月島総記著 《(月島)ライター》
藤ちょこイラスト
主な著作 『巴里の侍』(メディアファクトリー)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 異人たちに支配された日本。刀に宿った九十九神と少女が日本を復興すべき廃墟の町を駆ける。刀の秘密がわかった時、二人の運命は!



 スマッシュ文庫、待望の新刊は歴史ファンタジー! 美少女と武士の魂を受け継いだ男が、己たちの存在意義をかけて疾走する。

 かつてこの国には、人の暮らしから生まれ、人とともに生きた神がいた。九十九神――永く使われた道具に込められた想いが、具現化した存在。しかし幕末、異人の黒船が日本を急襲。国を護る侍たちは、九十九神と力を合わせて戦ったが、激戦の果てついに敗れ、国は異人に奪われた。そして時は流れ、明治五年。荒廃した日本を再建するため、一人の少女が立ち上がる。元幕府将軍家の姫・立華。生まれもってのカリスマ性をもつ彼女と、役目を失った「刀の九十九神」が出会う時、歴史はふたたび動き出す。

 イラストは藤ちょこさん。本文の魅力を存分に引き出してくれている。

 読み進めるうちに世界観に引きずり込まれ、生きるとは何か、戦うとは何かを気づかせてくれるハラハラドキドキの一冊だ。