世界にひとつだけの本
発売日
2011年04月28日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-79616-1

世界にひとつだけの本

著者 北阪昌人著 《作家、脚本家》
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 旅行会社に勤める月原加奈子を通じて語られる日常風景。人気ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司』の人気脚本家が綴る短篇集。



 女優・木村多江氏の朗読によるJFN系ラジオ番組「Sound Library~世界にひとつだけの本~」、待望の書籍化!

 毎週「私の名前は、月原加奈子。38歳。旅行会社に勤めている」で始まる物語――。多くのリスナーが主人公の月原加奈子に、心惹かれ、共感する。

 月原加奈子の目を通して綴られる物語は、決して派手ではない。勤務先での出来事、友人・家族との関係、休暇で出かけた旅先の風景、幼き日の思い出、恋の話……いずれも短く、小さなお話だが、温かく大きな余韻を残す。◎写真の中の亡き父が見ていたものを探しに出かける娘――「ガジュマル」 ◎不器用な父が見せたやさしさ――「五千円」 ◎クラスの優等生が夜のプールに忍び込んだ訳とは?――「プール泥棒」 ◎結婚を申し込まれた友人が美術館で下した決断――「小布施の北斎」 ◎旅の手配をしたお客様から届いた一通のお礼状で知った旅の目的――「手紙」など。珠玉の短篇25篇を収録。