「柔道の神様」とよばれた男
発売日
2013年09月05日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-81505-3

「柔道の神様」とよばれた男
空気投を生んだ三船久蔵十段

著者 嶋津義忠著 《作家》
主な著作 竹中半兵衛と黒田官兵衛』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 幻の技“空気投”を編み出したことで知られる柔道家・三船久蔵。「柔道の神様」とよばれた男の、波乱に満ちた生涯を描いた長編小説。



 体重別階級のない時代、身長159センチ、体重56キロの小柄な体格にもかかわらず、百戦百勝!

 明治16年(1883年)、岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして少年時代を送った三船久蔵は、仙台二中へと進学し、そこで柔道と運命的な出合いを果たした。師につくことなく、独学で柔道を習得していった久蔵は、瞬く間に上達していく。

 宮城・岩手に敵なく、上京して講道館に入門する久蔵。ひたすら強くなることを願って稽古に打ち込み、異例の早さで昇段を遂げた彼は、講道館を代表する柔道家となり、全国大会や天覧試合等で、数多の強敵を次々と倒していく。個性溢れる弟子たちを育てる一方で、不断の稽古と技の研究の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の思想は、やがて伝説の神技「空気投」のほか、さまざまな新技を生み出したのだった……。

 「理論の嘉納(治五郎)、実践の三船」と並び称された不世出の柔道家の、波瀾万丈の生涯を描いた長編小説。