優位戦思考で世界に勝つ
発売日
2014年03月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-81806-1

優位戦思考で世界に勝つ

著者 日下公人著 《評論家、日本財団特別顧問》
主な著作 『日下公人が読む2014年~日本と世界はこうなる』(WAC)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 劣位戦思考では国家もビジネスも未来がない。あらゆる交渉にかかわるリーダー、プレイヤーにとって有効な「優位戦思考」について論及。



 「優位戦」とは、こちらが主導権を握って“戦場”を選び、時を決め、目的も手段も決められる戦いのことである。そうした「優位戦」の思考を持てば、「劣位戦」に追い込まれることなく自分の利益を確保できる。

 欧米の政治家や外交官、経済人は、そうした思考に長けている。国際貿易や産業・環境技術などの新ルールを中核メンバーだけで、自分たちが有利になるように決め、あとで日本などに参加を呼びかける。「入らないと孤立するぞ」と脅かすと、日本は慌てて飛んできて、必死に追いつこうとする。従来の日本がそうであり、それは典型的な「劣位戦」だった。

 だが、風向きは変わりつつある。安倍晋三首相を筆頭に、優位戦思考で交渉を展開する日本人が出現している。そうした人士はビジネスの世界では珍しくないし、実は戦前の日本にもいた。それがわからないのは、劣位思考に陥ったままの政治家、学者、マスコミだけである。

 “日下節”が満載の書き下ろし。