安倍政権は本当に強いのか
発売日
2015年02月13日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-82365-2

安倍政権は本当に強いのか
盤石ゆえに脆い政権運営の正体

著者 御厨貴著 《東京大学名誉教授》
主な著作 『知の格闘』(ちくま新書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 マスコミ戦略や官僚の扱い方など、政権運営に長けている安倍政権。その「強さ」は本物か? 歴代総理との比較、党との関係から検証。



 向かうところ敵なしに見える安倍政権。「二度目の総理」ゆえの大胆かつ緻密な政権運営を展開し、菅官房長官とのタッグで官僚・閣僚・マスメディアを巧みにコントロールしている。だがそうした「強さ」は本物なのか。実はバーチャルな気分に支えられた“蜃気楼政治”なのではないか。

 戦後70年を迎え、安倍政権は本格的に「右」寄りイデオロギー政策に着手する。アベノミクスの行方は? 憲法改正の実現性は? 次なる総裁候補は? 日本を代表する政治学者が、戦後政治史の中に安倍政権を位置づけ、軽やかな語り口でその実像に迫る。本質を衝く鋭さと一気に読める面白さを併せ持つ「御厨講談政治学」、ここに開講!

 (目次より抜粋)■「今のうち解散」を予見した野中広務/■「利益型」から「理念型」への移行?/■祖父・岸信介へのリベンジ/■党内では「部分的な合意」で支持を得る/■自民党興亡の60年――歴代宰相の政権運営