科学研究とデータのからくり
発売日
2015年09月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-82654-7

科学研究とデータのからくり
日本は不正が多すぎる!

著者 谷岡一郎著 《大阪商業大学学長・総合経営学部教授、社会学博士》
主な著作 『「社会調査」のウソ』(文春新書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 研究者の不祥事は忘れた頃に事件がおこる。「過失」ですまされることと「不正行為」として事件となるその境は何かを本書で明らかにする。



 ノバルティス社のデータ改竄(かいざん)なんてかわいいものだった――なぜ、科学者たちはうそをつくのか。

 STAP細胞事件、ノバルティスファーマのデータ改竄事件、厚労省が記者発表したギャンブル依存症問題……とにかく捏造や不正が多すぎる。日本では犯しやすく、発覚してもペナルティが甘いからではないか。そして、根本的なところでは、日本の「複雑怪奇な研究費助成システム」が原因といっていい。

 研究者たちはどうやって人を騙すのか。どう切り抜けようとするのか。本書では、世間を騒がせた事件を中心に解説し、現状を暴いていく。

 どこまでが単なるミスで、どこからが犯罪になるのか。過失と不正の評価をわかりやすく表にした。絶対にやってはいけない掟とは何か明らかにする。