「狂気の首相」で日本は大丈夫か
発売日
2005年12月01日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-64750-0

「狂気の首相」で日本は大丈夫か

著者 西尾幹二著 《評論家》
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 小泉改革によって日本はどう変わるのか? 文学者そして歴史家の洞察から、日本の行方を読みぬく緊急発刊!



 小泉首相は、演説中に「殺されても私はやる」と口走った郵政民営化法案が参議院で否決されるや、衆議院を解散した。普通なら総辞職が常識だろう。だが、反対した自民党議員を公認候補として認めず「刺客」まで送った。一連の発言と行動には非政治的な単純さ、ある種の狂気が宿っている。

 9月11日の衆議院選挙は、小泉自民党の歴史的圧勝に終わった。「小泉擁護」では産経新聞も朝日新聞も区別がつかなかった。改革派と守旧派との二つに単純に色分けする思考はテレビをまきこんで、9月の第一週くらいまで日本国内を圧し、ほぼ全マスコミがまことに「一方的」だった。本書は集団狂熱の謎に迫り、その根本的間違いを解明しようとした一書である。

 2005年で日本は異相の次元に踏みこんだようにみえる。そこに潜む危うさは何か。政治的、経済的、そして道徳的にも多角的に本質を分析し、大きな見地からこれからの日本の行方を見通した渾身の緊急警告。