「日本核武装」の論点
発売日
2006年09月01日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-65447-8

「日本核武装」の論点
国家存立の危機を生き抜く道

著者 中西輝政編著 《京都大学大学院教授》
主な著作 日本文明の興廃』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 テポドン・ショック、中国の軍拡、NPT体制の崩壊……。国際環境が激変するなか、日本の安全・繁栄・独立を守るための論考・鼎談を収録。



 本書の編著者である中西輝政氏が指摘するように、現在の日本を取り巻く国際環境は90年代と比べて激変している。2006年7月5日に7発のミサイルを発射した北朝鮮にしても、今世紀に入ってから核兵器の開発・保有を宣言していることは周知の通りである。核弾頭を搭載した北のミサイルが米国にも届くとなれば、犠牲を覚悟してまで米国は日本を守るだろうか。

 中国の軍事予算は1989年以降、毎年13~16%のレベルで増加しているばかりか、日本が購入中の米国製MD(ミサイル防衛)システムを無効にしてしまう兵器群すら開発している。また北朝鮮に限らず、核保有宣言国が増えるなど、世界の核情勢はむしろ「拡散」の傾向にある。そのように国際情勢が変質するなか、日本の安全・繁栄・独立について再考する一助として、中西輝政氏、日下公人氏、平松茂雄氏、櫻井よしこ氏、西岡力氏、伊藤貫氏、兵頭二十八氏による「日本核武装」の論考・鼎談を収録。