日本を滅ぼす「自分バカ」
発売日
2009年04月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-70953-6

日本を滅ぼす「自分バカ」

著者 勢古浩爾著 《作家》
主な著作 『まれに見るバカ』(洋泉社・新書y)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 一億総「自分らしさ」大好き社会となった日本。でも生まれたのは、自分さえよければいいクレーマーやモンスター。日本の病理に気づけ!



 自分らしく生きたい――老若男女を問わず日本人の心をとらえる魅力的な言葉。でもそこから生まれたのは、自分さえよければ他人なんてどうなってもいい「自分バカ」。モンスターペアレント、クレーマー、ネットいじめ……。品格ブームとはうらはらに、品も規範も責任感ももたない「自分病」が蔓延している。結局、イヤなことはやらずに好き勝手に生きたいだけの“子ども”ではないか!?

 他人を傷つけなければ存在を証明できない不安な「自分」。現代日本を埋め尽くす不機嫌のオーラに特効薬はあるのか? なんて疲れる日本人。

 電車の奥から一言も発せず強引に降りようとする

 タクシー代がばかにならないからと救急車を呼ぶ

 娘の遠足の写真うつりが悪いと学校に怒鳴り込む

 「なんで自分ばかりがつらいのか」と人殺しに走る

 決まって口にするのは「だれにも迷惑かけてない」

 これが「自分らしさ」の成れの果て!? 日本人の自分はどうなってしまったのか?