はじめてのトポロジー
発売日
2009年12月18日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77484-8

はじめてのトポロジー
つながり方の幾何学

著者 瀬山士郎著 《群馬大学教授》
主な著作 『はじめての現代数学』(ハヤカワ文庫)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 メビウスの帯、クラインの壺、ポアンカレ予想……形とは何かという素朴な疑問からスタートし、摩訶不思議なトポロジーの世界へ招待。



 現代数学のひとつ、「トポロジー」とはなんでしょうか。それは、形の見方を変えることから始まります。三角形と円を同じと見る、コーヒーカップとドーナツを同じと見る、そんな幾何学が誕生したのです。なぜ数学者たちはそんな発想をしたのでしょうか。本書は、そうした不思議な形の冒険の旅に案内します。図版を多用して、一筆書きからメビウスの帯やクラインの壺、ポアンカレ予想まで、パズル感覚で説いていきます。気がつけば読者は、4次元空間の「迷宮の旅」へ迷いこみます。

 <目次より>

 ◎ひもと輪ゴムは形が違う ◎ケーニヒスベルクの橋渡りの問題 ◎一筆書きが成り立つ条件 ◎ハミルトンの世界一周パズル ◎コーヒーカップがドーナツに変身 ◎十字帽 ◎切り貼りクライン管 ◎リンゴと虫の図、本間の曲面 ◎ねじれパイピング ◎トーラス星の牧場 ◎4次元空間を想像する ◎球面を裏側から見る ◎ポアンカレ予想 ◎メビウスの帯の宇宙旅行 ◎数学で結び目を考える ◎結び目の3色塗り分け…