学問のすすめ
発売日
2008年11月04日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66593-1

学問のすすめ
自分の道を自分で切りひらくために

著者 福沢諭吉著 《(岬)文筆家》
岬龍一郎訳・解説
主な著作 武士道』(PHP研究所)
税込価格 607円(本体価格552円)
内容 日本人よ! 今こそ「独立の精神」を持て! 西洋列強と伍して生きる国民のために「和魂」の必要性を説いた福沢諭吉の名著を現代語新訳。



 なぜ、今、『学問のすすめ』なのか――。

 原書が発刊された当時の明治日本は、怒涛の如く押し寄せる西洋列強のプレッシャーと文明開化の波にさらされ、新たな価値観の創造を迫られていた。一方、現代日本も急激なグローバル化と猫の目のように変化する市場経済に翻弄され、日本人固有のアイデンティティを見失いつつある。ある意味、今の日本を取り巻く環境は明治初期と似ているといっても過言ではない。そんな中、日本人が自信を取り戻し、世界に誇れる国民になるためにはどうしたらいいのか。

 福沢は、国民一人ひとりが「独立の精神」を持つことが急務であるといった。

 「独立の精神」とは、文明国家の礎である個人主義の根幹であり、「自分で自分の心を支配し、他に頼りすがる心がないこと」。日本人が自分で物事の善悪を決め、自分の行動に責任をもって間違いを起こさない「独立の人」になることが肝要と説いた明治のベストセラーが現代語新訳で今、甦る!