楊家将(ようかしょう)(下)
発売日
2006年07月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66659-4

楊家将(ようかしょう)(下)

著者 北方謙三著 《作家》
主な著作 『水滸伝』(集英社)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 宋建国の英雄・楊業の前に立ちはだかる「白き狼」。運命に導かれ、戦場に向かう男たち。滅びゆく者たちの叫びが胸に迫る慟哭のラスト。



 国境を挟み、宋遼二国は一触即発の状態に。宋の北辺を守る楊業と息子たちの前に、遼の名将・耶律休哥が立ちはだかる。神出鬼没、白い毛をたなびかせて北の土漠を疾駆するこの男は、「白き狼」と恐れられていた。意のままに動く赤騎兵を従えた「白き狼」の出現に、さすがの楊家軍も、思うように動けない。

 楊一族を苦しめたのは、敵将ばかりではない。力はあっても新参者の楊業に対し、宋軍生え抜きの将軍、文官たちが、次々と難問を突きつける。建国の苦悩のなかで、内なる戦いも始まっていたのだ。

 運命に導かれるように戦場に向かう男たち。天はいずれに味方するのか。滅びゆく者たちの叫びが切々と胸に迫る。最後の場面のためにそれまでの850枚があったかと思わせる感動のクライマックス。この先を読みたい、との読者の熱い要望に応え、著者は現在、続編「血涙」を執筆中だ。「水滸伝」に勝るとも劣らない英傑たちが活躍する北方『楊家将』、怒涛の後編。

 ※2022年8月に価格変更しました