桜ほうさら(上)
発売日
2015年12月15日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76481-8

桜ほうさら(上)

著者 宮部みゆき著 《作家》
主な著作 [完本]初ものがたり』、『あかんべえ』(PHP研究所)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 父の汚名を晴らすため江戸に住む笙之介の前に、桜の精のような少女が現れ……。人生のせつなさ、長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。
リンク

https://www.php.co.jp/sakurahousara/



 人生の切なさ、ほろ苦さ、人々の温かさが心に沁みる、宮部時代小説の真骨頂!

 父の無念を晴らしたい――そんな思いを胸に、上総国から江戸へ出てきた古橋笙之介は、深川の富勘長屋に住むことに。母に疎まれるほど頼りなく、世間知らずの若侍に対し、写本の仕事を世話する貸本屋の治兵衛や、おせっかいだが優しい長屋の人々は、何かと気にかけ、手を差し伸べてくれる。

 家族と心が通い合わないもどかしさを感じるなか、笙之介は「桜の精」のような少女・和香と出逢い…。

 しみじみとした人情にほだされる、ミヤベワールド全開の時代小説。

 タイトルの「桜ほうさら」は、甲州や南信州の「ささらほうさら」(いろいろなことがあって大変という意味)という言葉に桜をからめた言葉。桜の季節に始まる心温まる物語。