なぜ日本人は、一瞬でおつりの計算ができるのか
発売日
2015年06月03日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-82299-0

なぜ日本人は、一瞬でおつりの計算ができるのか

著者 川口マーン惠美著 《作家》
主な著作 『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(講談社+α新書)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 ドイツ在住30年の著者が「日本の初等教育は世界一」と断言する理由は? 日本と世界を「教育」で切り取る。読めば勇気が湧いてくる!



 突然ですが、問題です。

 「17.5℃の気温が20℃下がった。現在は何℃?」

 恐らく日本の読者の多くは、「マイナス2.5℃に決まっているじゃないか」とすんなり答えることでしょう。ところがドイツでは、この負の計算を間違える人が結構います。おつりの暗算ができず、レジで四苦八苦する人もいます。ドイツ人の頭が悪い訳ではありません。日本人の教養が高すぎるのです。

 本書はドイツ在住30年、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』などのベストセラーを持つ著者が日独の教育を比較した意欲作です。

 ドイツで3人の娘を育て上げた著者は、子育て中「日本ではこんなことあり得ない」とため息をつくこともしばしば。「日本の初等教育は世界一」と断言します。

 ただ大学教育やビジネスの場になると、海外の人と比べて見劣りしてしまうことが多いのも事実です。素晴らしい初等教育のそのあとが、うまく続いていないのではないか。そんな問題提起もされています。

 これからはますます外国との交流が盛んになっていきます。国際交流を成功させるには、まず互いの違いを知ること。そして自国に誇りを持つこと。本書はその一助になるでしょう。