睡眠薬中毒
発売日
2016年03月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-82438-3

睡眠薬中毒
効かなくなってもやめられない

著者 内海聡著 《Tokyo DD Clinic院長、NPO法人薬害研究センター理事長》
主な著作 『精神科は今日も、やりたい放題』『大笑い! 精神医学』(以上三五館)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 「副作用はありません」は嘘。ゲートウェイ・ドラッグといわれ、依存性が高い。うつ病や認知症のリスクを高めるといわれる、危険なクスリだった!



 日本では4人に1人が不眠症と言われ、睡眠薬の消費量世界一。悩みがあれば眠れないのは当然なのにすぐ処方され、眠りが浅くなる高齢者への処方はごく一般的。成人だけでなく、発達障害者の子供に対しても処方されるようになった。

 ある報告書では、医院経営のメリットとして「常用量依存を起こすことにより、患者が受診を怠らないようになる」と挙げているように、薬漬けにして利益を得ることは当たり前のことになった。

 副作用が少ないとされているが、実際には依存性があり、飲み始めると止めることが難しい。「ゲートウェイ・ドラッグ」と言われ、睡眠薬をきっかけに、うつ病に発展していくことは一部では知られている事実である。

 では、どのような危険があるのか。市販の「睡眠改善薬」と処方される「睡眠導入剤」の違い、日本人と睡眠、製薬会社と薬の歴史、薬を飲まない・減らすようにするにはどうしたらいいのか、を解説する。