誰も書かなかった沖縄
発売日
2000年06月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61178-5

誰も書かなかった沖縄
被害者史観を超えて

著者 惠 隆之介著 《元琉球銀行調査役、ジャーナリスト》
税込価格 1,705円(本体価格1,550円)
内容 アジア太平洋の玄関口、沖縄。しかし社会基盤と経済の活性化には課題が多い。沖縄出身・在住の著者の歴史的観点を踏まえた沖縄再生論。



 沖縄には被害者史観による呪縛がある。返還後28年経った今も、県民所得は全国最下位、財政依存度は、復帰時より10.6%上昇し、34.2%と全国平均の2倍。政府は昭和47年の復帰時から平成12年まで沖縄に10兆4018億円も投じているのに県民に改善の意欲が見られない。今、沖縄政策は根本から見直すべき時期にきているのではないか。本書はこれまで語られなかった沖縄史の深層部分に光をあてることにより、問題の本質を明らかにする。

 目次の抜粋は、
●第1章 琉球王国の実態/中国隷従の島/ペルリ提督、米軍基地を建設す他、
●第2章 琉球王国から沖縄県へ/大正沖縄バブル経済の破綻/沖縄振興十五カ年計画/大東亜戦争下の沖縄他、
●第3章 戦後の沖縄/強力な米軍の援助/琉球政府の誕生/軍用地問題の決着他、
●第4章 混迷が深まる日本、沖縄/おんぶにだっこの琉球政府他。

 沖縄生まれ、在住の著者が心をこめて説く沖縄県民自立の書。