竹中平蔵の戦争
発売日
2005年04月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-64299-4

竹中平蔵の戦争
金融再生に挑んだ730日

著者 小野展克著 《共同通信社経済部記者》
主な著作 『ドキュメント平成革新官僚(共著)』(中公新書ラクレ)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 バブル以降日本を苦しめ続けた不良債権はいかに処理されたのか。内幕に肉薄し、その真相を初めて明らかにした渾身のドキュメント!



 「もはやバブル後ではない」竹中平蔵氏は、2005年1月24日の衆参両院本会議の経済演説で、不良債権問題を終結させた自信から、こう宣言した。そして2005年4月。予定通りペイオフの完全解禁。

 では、なぜ竹中平蔵氏は堅牢な日本的システムを崩すことができたのか。いかに政治と対峙し、官僚を動かし、大銀行を変えたのか。筆者は、歴史的ともいえる政策転換の舞台裏を探ってみようと試みた。この問題に関わるさまざまな人々に徹底した取材を積み重ね、そこで繰り広げられた興味深いドラマを、できるだけ忠実に再現することを目指した。(「まえがき」より抜粋)

 竹中平蔵氏が金融担当相を務めた2年間、日本の金融システムは大きく変革された。メガバンク『崩壊』、ダイエー問題、そして金融危機の終焉……。その時、一体何が起きていたのか。本書では当事者たちの苦悩、決断の全過程が赤裸々に描き出される。まさに一級史料ともなるべき一冊である。