社員が進んで働くしくみ
発売日
2006年07月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-64961-0

社員が進んで働くしくみ
「働かされない働き方」が強い会社をつくる

著者 桑原耕司著 《希望社代表取締役》
主な著作 『日本のコンストラクション・マネジメント』(日本能率協会マネジメントセンター)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 ユニークな人事制度で知られる岐阜県の建設会社・希望社。その創業者が、自らの実践から社員が進んで働く新しい会社のあり方を語る。



 他にはない、ユニークな人事制度を持つ会社が岐阜にある。その会社は希望社。1988年創業、社員数約150の総合建設会社である。

 希望社の本社正面には「談合をしない。」という垂れ幕が堂々と吊るされている。言葉だけでなく、本気で談合を否定する。これは当たり前に談合が続く建設業界では稀有な試みである。これに象徴されるように、希望社は本書の著者・桑原耕冶社長が中心となり、多くのユニークな取り組みを行ってきた。

 桑原社長は言う。「社員の力を100%会社の力とするためには、会社と社員が敵対していてはダメです。また、牙を抜いて飼い慣らしてしまっても、本来の力を求めることはできません。人間として自立し、自由意思で会社の求める仕事に取り組む。その姿勢の社員を揃えた組織だけが、一人一人の人間の力を完全に引き出すことができます」。自律して働く姿勢を桑原氏は「働かされない働き方」と呼んでいる。そして、それが多くの場合可能でないのは、個人の問題よりも会社のしくみがそうさせているのだと説く。

 働く人と会社が、互いに豊かになる「しくみ」へのヒントがここにある。