道をひらく
発売日
1968年05月01日
判 型
A6判
ISBN
978-4-569-53407-7

道をひらく

著者 松下幸之助
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 運命を切りひらくために。日々を新鮮な心で迎えるために――。人生への深い洞察をもとに綴った短編随筆集。50年以上にわたって読み継がれる、発行560万部超のロングセラー。



 サッカー日本代表 田中碧選手が「人生において大切にしている本」としてTVで紹介!(2022/12/31)

 2023年の東大入学式の祝辞で『道をひらく』が引用されて話題に!(2023/04/12)

 など、各メディアにて続々と紹介!

 

 昭和43年の発刊以来、累計560万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。

 本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。

 これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。

 この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。

 もし失敗して落ち込んでいるのならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」の項が、きっと立ち直る勇気を与えてくれるだろう。

 もし、経営で行き詰まってしまったら、「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」の項が、解決の方途を示してくれるはずである。

 事業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言葉には千鈞の重みがある。

 あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。

 

 「道」

 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。

 この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。

 それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。

 (『道をひらく』より)

 ※2024年2月に価格変更しました